ABOUT ME
おいしいものに出会うと、うれしくなって、笑顔になります。
おだやかで、満たされた気持ちになります。
四季折々、その時一番の「おいしい」を見つけるため、
各地へ足を運び、食材と睨めっこしながら、
せっせとこしらえます。
この国には、北から南に、様々な気候・地形・風・水、
つまり、その地ならではのテロワールが存在し、
素晴らしい食材が産まれ、様々な食文化が息づいています。
そこに生産者がいて、人々の営みがあり、
ずっとあり続けて欲しいと願う風景があります。
料理活動を通して、郷土の素敵なモノ、人、コト、場所、
シクミをご紹介できればと思います。
あなたを笑顔二カエル。
そんな一皿とお時間をつくれるように、今日も頑張ります。
Kaeru Chef 036
祖父が育てた野菜、祖母が作った味噌、漬物、梅干、佃煮。
つきたてのお米で炊いた艶やかな御飯。
春は菜の花、つくし、よもぎ、山菜、たけのこ。
梅雨は桑の実、夏の清流でサワガニ、アユ、アマゴ、イワナ。
秋には梨、無花果、柿、栗、色々な茸。
初冬の野山で、たまに猟師が仕留める猪、鹿、鴨、雉。
四季の自然を近くで感じ、旬の恵みと生命を頂戴する。
そんな当たり前だった光景が、大人になり故郷を離れ、
しばらくして、それは贅沢なことだったと気づく。
幼い頃より重ねてきた、味の記憶と思い出が、
料理人の私にとって、貴重な財産となっています。
